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Butlr Studio のクローンセンサーとミラーセンサーについて

Butlr Studio では、一部のセンサーを仮想的に複製できます。センサーを増設せずに、在室状況やトラフィックをより細かく分析するための機能です。

仮想センサーには、次の2種類があります。

  • クローンセンサー(Cloned Sensor)

  • ミラーセンサー(Mirrored Sensor)

仮想センサーを使えば、1台のセンサーを Studio 上の複数の場所で活用できます(同じフロアだけでなく、別のフロアや同じサイト内の別のビルにも配置可能)。

変更履歴

2026年9月更新:メインエントランスのトラフィックセンサーを、フロアと、センサーが設置されている部屋の両方でカウントするのに、クローンは必要なくなりました。代わりにセンサーの Count [room](部屋のカウント)トグルをご利用ください(「Butlr Studio を使用したトラフィックセンサーの設定」を参照)。クローンは別の部屋をカウントしたい場合(可動式パーティションで仕切るスペースなど)、ミラーはつながったスペース間で出入りを逆向きにカウントしたい場合に使います。

2026年10月更新:クローンとミラーを、同じサイト内の別のビルのフロアにも配置できるようになりました(連絡通路やスカイブリッジでつながったビルなど)。仮想センサーを元のセンサーと別のフロアに配置すると、必要なクローン Hive を Studio が自動で追加するため、Butlr サポートへの依頼は不要です。

クローンセンサー

クローンセンサーとは

クローンセンサーは、設置済みのセンサーを仮想的にコピーしたものです。センサーを追加しなくても、同じデータを Studio 上の別の場所で使えます。

データと設定は、元のセンサーと共通です。

個別に変更できるのは、次の項目です。

  • 配置

  • 回転

  • 名前
  • Main Entrance トグルと Count [room] トグル(トラフィックモードのセンサーのみ。Count [room] は Main Entrance をオンにすると設定できます)

それ以外の設定はすべて元のセンサーから引き継がれ、常に元のセンサーと同じになります。

接続状態も、元のセンサー(実機)と同じです。

クローンセンサーの仕組み

クローンセンサーには、次の特徴があります。

  • 元のセンサーと同じ検知データを受け取ります。

  • 設定のほとんどは、元のセンサーから引き継がれます。

  • 同じフロアのほか、別のフロアや、同じサイト内の別のビルにも配置できます(「クローン/ミラーを別のフロア・ビルに配置する」を参照)。

設定が共通なので、クローンセンサーは主に、同じデータを複数の場所に割り当てたいときに使います。

主な活用例

可動式パーティションで仕切るスペース

可動式パーティションで小部屋に仕切って使うことがあるスペースでも、クローンセンサーを使えば在室状況を把握できます。

たとえば、カンファレンスセンターを次の2部屋に分けて使うことがあるとします。

  • Room 112-A

  • Room 112-B

パーティションを閉じているときは、2つの独立した部屋として使います。
パーティションを開けているときは、1つの大きな部屋(Room 112)として使います。

クローンセンサーを使うと、次のように設定できます。

  • 大きな部屋に設置した実機のセンサーで、検知データを取得します。

  • Studio 上で、各区画(112-A と 112-B)にクローンセンサーを配置します。

  • 各クローンセンサーのデータと設定は元のセンサーと共通ですが、配置と回転は区画に合わせて個別に設定できます。

これで、ハードウェアを追加しなくても、区画ごとの在室状況と部屋全体の在室状況の両方を把握できます。

注意点

Butlr のセンサーは、可動式パーティションの開閉を検知できません。

そのため、次の点にご注意ください。

  • パーティションを閉じているときは、区画ごとの在室状況(例:Room 112-A、112-B)が実際の利用状況をおおむね反映します。

  • パーティションを開けているときは、区画ごとの在室状況が、つながった部屋の中での実際の人の分布と一致しないことがあります。

ただし、次の点は変わりません。

  • 部屋全体(Room 112)の在室人数は、パーティションの開閉にかかわらず正確です。

パーティションの開閉に関係なく区画ごとの在室状況を正確に把握するには、パーティションの開閉状態を知らせる外部の信号が必要です(パーティションセンサーや部屋の制御システムとの連携など)。

ミラーセンサー

ミラーセンサーとは

ミラーセンサーは、元のセンサーの IN と OUT を逆にした仮想のトラフィックセンサーです。

1台のトラフィックセンサーで、別の場所での逆向きの動きも表せます。

カウントは次のように逆になります。

元のセンサー ミラーセンサー
IN (+1) OUT (-1)
OUT (-1) IN (+1)

ミラーを作成できるのは、トラフィックモードのセンサーのみです。

ミラーセンサーの仕組み

ミラーセンサーには、次の特徴があります。

  • 元のセンサーと同じイベントを受け取ります。

  • IN と OUT のカウントは逆になります。

  • 同じフロアのほか、別のフロアや、同じサイト内の別のビルにも配置できます。

この性質を使って、つながっている別のスペースの出入りを表します。

接続状態も元のセンサーと同じです。

主な活用例

つながっている部屋の出入りをカウントする

2つの部屋が出入口でつながっている場合は、1台のトラフィックセンサーで部屋間の行き来をカウントできます。

  • 元のセンサーで、一方の部屋の出入りをカウントします。

  • ミラーセンサーで、もう一方の部屋の出入りを表します。

センサーを増やさずに、両方の部屋の在室人数を正しく更新できます。下の図の例では、実機のトラフィックセンサー3台だけで Room A と Room B の在室人数を把握しています。

階段でつながったフロア間の出入りをカウントする

2つのフロアだけを結ぶ内階段がある場合は、もう一方のフロア(スペース)にミラーセンサーを追加すれば、1台のトラフィックセンサーで両フロアの出入りをカウントできます。
保存すると、ミラーセンサーを置いたフロアに Studio がクローン Hive を自動で追加するので、ほかに設定は必要ありません(「クローン/ミラーを別のフロア・ビルに配置する」を参照)。

つながっているビル間の出入りをカウントする

同じサイト内のビルは、連絡通路やスカイブリッジでつながっていることがよくあります。その出入口にトラフィックセンサーを1台設置すれば、両方のビルの出入りをカウントできます。設定方法は次のとおりです。

  • センサーを一方のビル側に設置し、Studio でもそのビルのフロアに配置します。Main Entrance をオンにして、そのフロアのカウントに含めます。
  • このセンサーのミラーを作成し、もう一方のビルの該当するフロアに移動します。ミラー側でも Main Entrance をオンにして、そのフロアのカウントに含めます。

たとえばビル A からビル B へ移動した人は、ビル A のフロアでは OUT、ビル B のフロアでは IN としてカウントされます。

クローンとミラーの違い

項目 クローンセンサー ミラーセンサー
データの取得元 元のセンサーと同じ 元のセンサーと同じ
センサー設定 元のセンサーと共通 元のセンサーのトラフィック設定に従う
個別に変更できる設定 配置、回転、名前(トラフィックモードでは Main Entrance、Count [room] も) 配置、回転、名前、Main Entrance、Count [room]
カウントの向き 元のセンサーと同じ IN と OUT が逆
配置できる場所 同じフロア、別のフロア、同じサイト内の別のビル 同じフロア、別のフロア、同じサイト内の別のビル
主な用途 同じデータを複数の場所で使う 逆向きの出入りを表す

使い分け

クローンセンサーを使う場面:センサーが設置されている部屋とは別の部屋をカウントしたいとき。たとえば、可動式パーティションで仕切るスペースのように、1つの物理的なスペースに複数の部屋を定義している場合です。なお、メインエントランスのセンサーをその部屋とフロアの両方でカウントするだけなら、クローンは不要です。Count [room] トグルをご利用ください。

ミラーセンサーを使う場面:

  • つながっているスペース間の出入りをカウントしたいとき(部屋どうし、階段でつながったフロア、連絡通路やスカイブリッジでつながったビルなど)

  • あるスペースで、隣のスペースとは IN/OUT を逆にカウントする必要があるとき

クローン/ミラーを追加する

  1. Studio で元のセンサーがあるフロアを開き、Edit(編集)モードをオンにします。
  2. 元のセンサーを右クリックし、Clone または Mirror を選択します。Mirror はトラフィックモードのセンサーでのみ表示されます。
  3. 追加されたクローン(またはミラー)をドラッグして配置し、必要に応じて回転や名前を調整します。
  4. Save(保存)をクリックします。

別のフロアやビルに配置する場合は、下の「クローン/ミラーを別のフロア・ビルに配置する」をご覧ください。

クローン/ミラーを別のフロア・ビルに配置する

  1. Studio で元のセンサーがあるフロアを開き、Edit(編集)モードをオンにします。
  2. 元のセンサーを右クリックし、Clone または Mirror を選択します。Mirror はトラフィックモードのセンサーでのみ表示されます。
  3. 追加されたクローン(またはミラー)を右クリックし、Move to Floor を選択します。このサイトで編集できるフロアが、ビルごとに(今いるビルから順に)一覧表示されます。
  4. 移動先のフロアを選び、Save(保存)をクリックします。
  5. 移動先のフロアを開いてクローン(またはミラー)を目的の位置にドラッグし、必要に応じて Main Entrance や Count [room] を設定してから、もう一度 Save(保存)をクリックします。

補足

  • Move to Floor を使えるのは、クローン(ミラー)を初めて保存する前だけです。保存済みのものを移動したい場合は、いったん削除してから目的のフロアに作り直してください。
  • 一覧に表示されるのは、同じサイト内のフロアだけです。
  • 1台のセンサーから、複数のフロアやビルにクローン・ミラーを作成できます。

クローン Hive

Studio では、センサーは必ず同じフロアにある Hive にひも付きます。クローンやミラーを元のセンサーと別のフロアに保存すると、その役割を担うクローン Hive を Studio がそのフロアに追加します。クローン Hive は実機ではないので、設置や電源の準備は必要ありません。

見分け方

  • 薄い色の Hive アイコンの上に、オレンジ色の Cloned タグが付いています。選択しても、実機の Hive のような接続範囲は表示されません。
  • シリアル番号は、V- に元の Hive のシリアル番号を続けた形で表示されます(例:V-2888a187849c27ce)。同じ Hive のクローン Hive が複数のフロアにある場合は、2つ目以降の末尾に ~2、~3 と番号が付きます。
  • クリックすると Clone ラベルと Clone Source 欄が表示され、元の Hive の名前、シリアル番号、モデルを確認できます。

動作

  • 接続状態とスリープスケジュールは、元の Hive に従います。
  • 1つのフロアにある、同じ Hive を元にしたクローン・ミラーは、すべて1つのクローン Hive を共有します。
  • 位置はデータに影響しないので、作業の邪魔にならない場所に動かしてかまいません。
  • そのクローン Hive に属するクローン・ミラーをすべて削除すると、クローン Hive も自動で削除されます。
  • Device Summary の台数には、ハードウェアとして含まれません。

クローン/ミラーをすばやく見つける(同じフロア・別のフロア・別のビル)

  1. 元のセンサーを選択します。
  2. 情報パネルで Virtual Sensor の一覧を探します。別のビルにある仮想センサーは、「Central / Floor 2」のようにビル名付きで表示されます。
  3. クローン(またはミラー)の名前をクリックします。
  4. そのセンサーに移動します(必要に応じてフロアやビルも切り替わります)。
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